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 喘息発作
2)病院での治療

 喘息発作の患者が病院に搬送されたら、喘息発作の程度をすぐに判断される必要があります。

 重症度を大まかに分類すると

 @軽度:呼吸困難はあるが横になれる程度。

 A中等度:苦しくて横になれず、かろうじて歩行できる程度。

 B高度:歩行不能で会話も困難な程度。

 C重篤:チアノーゼ、意識障害、呼吸停止などを認める。

に分けられます。

 喘息発作の程度を考えて、急いで問診をとることが重要となります。ただし、問診のために治療が遅くならないように注意します。

 ・発症時間、増悪の原因。
 ・労作の可能な程度と睡眠障害の有無。
 ・今までの服薬状況、最後に使用した薬剤、時間、ステロイドの使用。
 ・これまでの喘息による入院や救急外来の受診歴。
 ・喘息による呼吸不全や挿管の有無。
 ・既往歴や合併症の有無。
 ・アスピリン喘息やアレルギー歴。

@軽度(小発作)の治療

 β2刺激薬をpMDI、DPI、ネブライザーで吸入

A中等度(中発作)の治療

 ・β2刺激薬吸入用0.3-0.5ml+生理食塩水4mlでネブライザー吸入

 ・アミノフィリン(250mg/A)6mg/kg+等張液200-250ml点滴静注

 ・ヒドロコルチゾン200-500mgまたはメチルプレドニゾロン40-125mgまたはデキサメタゾン、ベタメタゾン4-8mg点滴静注

 ・エピネフリン(0.1%)0.1-0.3ml皮下注射

 ・酸素吸入

B高度(大発作)や中等度発作症状の持続の治療

 ・中等度の治療を継続

 ・アミノフィリン0.6-0.8mg/kg/hrで持続点滴

 ・ヒドロコルチゾン100-200mgまたはメチルプレドニゾロン40-80mgを必要に応じて4-6時間毎に点滴静注。デキサメタゾン、ベタメタゾン4-8mgを必要に応じて6時間毎に点滴静注。またはプレドニゾロン0.5mg/kg/dayを経口投与する。

 ・酸素投与

→1)家庭での対応 →3)ゾーンシステム
→2)病院での治療  

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