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 喘息の治療
6)テオフィリン製剤

  テオフィリンは気管支拡張薬として発作治療薬、レリーバーに分類されます。しかしながら発作に対する有効性は短時間作用型β2刺激薬に比べると低く、中毒症状も認められることがあるためにしっかり血中濃度を調べる必要があります。

■作用機序

 非特異的ホスホジエステラーゼ(PDE)阻害作用によって気管支拡張作用を示します。それ以外にも呼吸中枢の刺激作用、横隔膜の収縮力増強作用、粘液線毛細胞の輸送能の促進作用、抗炎症作用などが言われています。

 テオフィリン製剤の気管支拡張作用が期待される有効血中濃度が非常に狭く(10-20μg/ml)、他の薬と併用することで血中濃度が変動したり、副作用の頻度が増したりすることがあります。

一般名 薬剤名 組成/剤形/容量
テオフィリン テオドール
田辺三菱
G顆粒:20%
錠:50、100、200mg
シロップ:2%
ドライシロップ:20%
 
  テオロング
エーザイ
顆粒:50%
錠:50、100、200mg
  スロービット
(サンド)
顆粒:20%
ドライシロップ:20%
カプセル:100、200mg
  テオドリップ
興和創薬
注:0.1%、200ml
  アプネカット
興和創薬
経口液:10mg、2.5ml
  ユニフィルLA
大塚製薬
錠:100、200、400mg
  ユニコン
日医工
錠:100、200、400mg
  ユニコンCR
日医工
ドライシロップ:20%
ジプロフィリン コルフィリン
日本新薬
注:300mg、2ml
  ネオフィリンM
エーザイ
注:300mg、2ml
プロキシフィリン モノフィリン
日医工
錠:100mg
注:200mg、2ml
アミノフィリン ネオフィリン
エーザイ
錠:100mg
注:250mg、10ml
バッグ:250mg、250ml
  アルビナ
久光
坐剤:50、100、200、
  400mg
  アプニション
エーザイ
注:15mg、3ml
コリンテオリフィン テオコリン
(サンノーバ、エーザイ
錠:100mg

■副作用

  テオフィリンの血中濃度が20μg/ml以上になるとテオフィリン中毒症状が現れることがあります。中毒症状としては嘔気、悪心などの消化器症状が最も多く、そのほか頻脈や不整脈が現れることもあります。さらに濃度が上昇すると痙攣から死に至る場合もあります。

 多くの副作用は血中濃度をしっかり調べることで回避することができるために一般的には5-15μg/mlを目標に調節します。

 
→1)長期管理薬(コントローラー) →6)テオフィリン製剤
→2)発作治療薬(レリーバー) →7)ロイコトリエン受容体拮抗薬
→3)ステロイド薬 →8)Th2サイトカイン阻害薬
→4)長時間作用型β2刺激薬 →9)トロンボキサンA2阻害薬
→5)短時間作用型β2刺激薬  


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