1 喘息とは 1)喘息の管理 2)喘息の疫学 3)喘息の危険因子 4)喘息の予防 5)喘息死、喘息死ゼロ作戦 2 喘息の診断 3 喘息の治療 4 喘息発作 5 特殊な喘息 6 喘息関連トピック 7 喘息関連リンク 8 喘息関連文献 9 喘息ドットコムショップ ★ 喘息診療日記 ★ 当サイトへメール |
4 喘息発作 3)ゾーンシステム 喘息は慢性的な病気で変動しやすいことが分かっています。「喘息管理ゾーンシステム」は喘息患者が自分の状態を理解し、悪化の兆候を感知しすぐに対処するために役立ちます。 @グリーンゾーン■ 「グリーンゾーン」は「安全」であることを表します。喘息はコントロールされた状態にあって、日常活動や睡眠に支障をきたすことはなく、喘息による症状もない状態です。 ピークフロー(PEF)値は自己最高値の80-100%の範囲であり、日による変動は20%未満です。 3か月以上状態が安定して「グリーンゾーン」に留まっていれば長期治療薬の減量を検討できます。 Aイエローゾーン■ 「イエローゾーン」は「注意」を要することを表します。喘息症状(日常活動の障害、咳、喘鳴、夜間症状、運動時の胸部圧迫感など)が認められます。 ピークフロー(PEF)値は自己最高値の50-80%の範囲であり、日による変動は20-30%です。急性の喘息発作によってピークフローが悪い場合と長期的な喘息のコントロールが悪い場合の2つがあります。 急性の喘息発作の場合には、β2刺激薬の吸入、経口のステロイド薬などの薬物療法が必要なことがあります。 長期的な喘息kのコントロールが悪い場合は、ピークフローが「グリーンゾーン」に戻るまで経口のステロイド薬を数日間使用したり、もともと吸入ステロイドを使用している時はいつもの2倍量吸入したりします。 ピークフロー値が「グリーンゾーン」に改善して、それを維持することができればそのまま経過観察してもよいとされますが、「イエローゾーン」が頻繁に起こる場合には、病院を受診して長期管理薬を調節する必要があります。 Bレッドゾーン■ 「レッドゾーン」は「警戒」を要することを表します。安静時にも喘息症状が認められ、日常活動に支障をきたす状態です。 ピークフロー(PEF)値は自己最高値の50%未満です。 ただちにβ2刺激薬の吸入を行い、経口ステロイド薬を内服します。速やかにピークフロー値が改善しない場合は病院へ受診するようにします。設備があれば、酸素吸入も早めに開始します。 「レッドゾーン」に入るのであれば、「グリーンゾーン」での治療の見直しが必要になることがあります。 ■ピークフローメーター
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