■「喘息ドットコム」〜喘息の診断、画像検査〜■
 


1 喘息とは
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 1)症状
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 6)画像

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4 喘息発作
 1)家庭での対応
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 4)高齢者喘息
 5)Churg-Strauss症候群
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 7)妊娠と喘息
 8)手術と喘息
 9)天気と喘息
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  喘息の診断
6)画像検査

 喘息の治療が進んできたことにより、救急搬送されるような喘息発作の頻度が以前と比較して激減したと言われています。一つは80年代以降に吸入ステロイド(ICS)が積極的に使われるようになり、喘息のコントロール、長期管理が改善したことや 、喘息の治療に関するガイドラインの普及により、一般臨床医の治療内容が標準化されたことが大きいと考えられています。

 喘息における胸部X線写真は、ほぼ正常であることが多いです。言い換えると喘息の診断には胸部X線写真が役立つわけではなく、似たような症状を示す心臓病や肺気腫など と鑑別するのに有効になります。

 喘息の主な胸部X線写真の所見は

 @過膨張

 A気管支壁の肥厚

です。そのほかに肺門部の肺動脈の拡大や末梢血管の狭小化が言われています。

 喘息発作時に気道収縮によって呼出障害(息をはき出せない)をきたし、air trappingのために肺の過膨張をきたすと考えられています。肺の過膨張は肺気腫に特徴的な所見ですが、喘息においては発作時に過膨張の所見を認め、安定期には正常化することが肺気腫と違います。

 気管支壁の肥厚は喘息のコントロールが不良のままで慢性的に経過した場合に見られる所見です。一般的にレントゲン写真で見ることができる気管支壁は区域気管支や亜区域気管支などの中枢気管支に限られますが、喘息によって壁肥厚を認める場合には径5mm程度の気管支でも「小さい輪切り像」として見られることがあります。

 
→1)症状 →4)肺機能検査
→2)血液検査 →5)ピークフロー(PEF)
→3)喀痰検査 →6)画像


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