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  喘息の診断
2)血液検査

 喘息は気道の慢性アレルギー疾患であり、好酸球、好塩基球、マスト細胞などのさまざま炎症細胞が関与しています。血液検査はどこでも簡単に行えますが、血液だけでは喘息の診断はできないことを 知っておく必要がります。

 末梢血では好酸球(Eos, Eosinophil)が増加していることが多く、血清IgE値も高いことが多いですが、 喘息の中にはいずれも正常値の方もいます。 

 喘息を含むアレルギー疾患には特異的IgEが関係しています。IgEはマスト細胞や好塩基球の表面に存在するレセプターに結合します。結合するとマスト細胞や好塩基球は活性化され、ヒスタミンやロイコトリエンなどが遊離され即時型アレルギー反応が起こります。総IgEの正常値は170IU/mlと なっています。

 血液を使った特異的IgE抗体の検出方法として

 @試験管内IgE抗体測定法  Aヒスタミン遊離試験

の2つがあります。

 血清IgEはアトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などのアトピー性疾患や寄生虫の感染などで増加することが知られています。これらの疾患を疑う時に、総IgEと抗原特異的IgEを測定します。しかしながらアトピー型喘息の人の40%は正常値と言われているので、IgEが低値でもアレルギーは否定できません。

 ヒスタミン遊離試験は抗原特異IgE抗体を検出する検査の一つです。血清中の特異IgE抗体を検出する検査は一般的に行われるようになりスギ花粉、ダニ、卵白特異IgE抗体を検出することができます。しかし、このIgE抗体が体のなかで即時型アレルギーをおこす際には、マスト細胞の表面で2個のIgE抗体がアレルゲンによってつながる必要があります。つながることによって初めてマスト細胞からヒスタミンが遊離されてきます。ヒスタミン遊離検査は、アレルゲンを添加して遊離されてくるヒスタミンを測定します。

 
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