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喘息の診断 4)肺機能検査 ■スパイロメトリー 最近では測定の簡便さと自宅でのモニタリングの可能な点でピークフローメーターによる ピークフロー値の測定がよく使われています。しかしピークフロー値が正常でも、肺活量、1秒量、フローボリューム曲線が異常をきたすこともあります。そのため、スパイロメトリーで得られる情報は肺の病的変化をより正確に反映しています。 喘息が疑われる人は全員、少なくとも最初の1回は外来で肺機能検査を行うことが勧められます。喘息ではしばしば肺活量の低下が認められますが、拘束性障害によるものか、閉塞性障害に起因するかはまず1秒率を検討します。
拘束性障害は、明らかな閉塞性障害がなく、肺活量の低下があるときに診断されます。拘束性障害は間質性肺疾患や胸郭の変形などが原因となります。 1秒率の低下で診断される閉塞性障害は気管、気管支、細気管支にかけての気流の障害、および肺胞における弾性低下によって起こります。1秒率が70%未満のとき、「閉塞性障害」と診断されます。閉塞性障害には喘息や 、肺気腫などのCOPD(慢性閉塞性肺疾患)が含まれます。
気流制限の程度の指標としては、1秒量の予測正常値に対する値(%FEV1.0)があります。1秒率(FEV1.0%)よりもより客観的に気流閉塞の程度を表すと考えられています。その理由は発作時においては末梢気道閉塞のために努力性肺活量も減少し、1秒率が閉塞の程度を必ずしも反映しないからです。
■気道可逆性試験 まず努力肺活量を測定し、その次に短時間作用型β2刺激薬(メプチン、サルタノール、ベネトリンなど)を吸入し15-30分後に再度努力肺活量の測定を行います。吸入前後の1秒量から「改善率」と「改善量」を計算します。 改善率=(吸入後FEV1.0−吸入前FEV1.0)/吸入前FEV1.0×100 改善量=吸入後FEV1.0−吸入前FEV1.0(ml) 改善率が12%以上かつ改善量が200ml以上で有意な可逆性があると判定します。
■スパイロメーター
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