1 喘息とは 1)喘息の管理 2)喘息の疫学 3)喘息の危険因子 4)喘息の予防 5)喘息死、喘息死ゼロ作戦 2 喘息の診断 3 喘息の治療 4 喘息発作 5 特殊な喘息 6 喘息関連トピック 7 喘息関連リンク 8 喘息関連文献 9 喘息ドットコムショップ ★ 喘息診療日記 ★ 当サイトへメール |
3 喘息の治療 5)短時間作用型β2刺激薬 short-acting beta 2 agonist(SABA) 短時間作用型β2刺激薬(SABA)は発作治療薬の中心的な役割を示す薬です。強い気管支拡張作用によって気流制限に伴う急性期の喘息の症状である喘鳴や呼吸困難、咳などの症状を 早期に改善します。 ■作用機序 人の気道平滑筋や上皮に広がっているβ2受容体を刺激することにより速やかに気道平滑筋を弛緩させ、狭くなっている気道を拡張します。 作用時間は4-6時間程度です。吸入後には肺機能検査では一秒量、ピークフローなどの気流制限を示す指標が改善することも分かっています。 その他にも粘膜線毛細胞の作用を改善したり、血管透過性の抑制から喘息発作に効果的に働くことも言われています。 ■種類 吸入薬としてはサルメテロール(セレベント)、貼付薬にはツロブテロール(ホクナリンテープ)、経口薬にはプロカテロール(メプチン)、クレンブテロール(スピロペント)、ファルモテロール(アトック)、マブテロール(ブロンコリン)などがあります。 サルメテロール以外の吸入薬はすべて短時間作用型に分類されます。そのため長期管理薬としては位置付けられておりません。 ■副作用 副作用としては振戦(ふるえ)、動悸、頻脈などが認められ、経口薬の方が貼付薬や吸入薬よりも多く現れます。副作用症状が強い場合には減量や中止が必要になることがあります。 短時間作用型β2刺激薬を定期的に使っていても、長期的な喘息症状や気道過敏性、ピークフローの変動をコントロールすることはできず、むしろ症状が悪化することが報告されております。あくまで短時間作用型は発作治療薬であり、コントロールには不向きであること を覚えておく必要があります。 短時間作用型β2刺激薬を頻繁に使う場合には、長時間作用型β2刺激薬や吸入ステロイドをしっかり調節する必要がありますので専門の医療機関で相談してみて下さい。
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